「くうねるところ すむところ」
平安寿子 文芸春秋
4月からの新番組にもなるはず。火曜10時です。青木さやかがヒロイン。出版社OLが恋のために一念発起、建設業に飛び込む(仕事を辞めて!)というストーリーだが平さんが描くと元気をもらうウーマンストーリーになるから嬉しい。
平さんならではのいつもの一言名(迷?)ゼリフP118「ああ。誰か、替わって。自分を辞めたいー。」(これも〈自殺願望のリセットしたい〉というセリフではなく、〈自分が別の自分になりたい〉セリフ)。P202「わたし、ハッとしたな。そうか、家って思い出の容れ物なんだって。」(引越しばかりで結局家のないまま自立していった娘、ごめん!)の反面、自宅改築のため更地にすることに対し「ここに新しいものが建つ」ことにわくわくする建設屋の心も生き生きと描かれていて、いつもながら読んで元気をもらう本
「中年の達人」
高橋祥友 講談社
中年になるのは生きていれば誰でも出来るが「達人」まで極めるのは難しい、そんなあなたにスマートなシフトダウンの生き方を教えてくれる読み安い一冊。そして私もつくづく考えていることを後押ししてくれる一言を発見。P60「私は親の世代の方がよほど豊かな生活をしていたのではないかとさえ考えてしまうほどである。」
確かに当時50を迎えた彼ら彼女たちは無尽と称しての深夜までの集まり、夫婦のグループ旅行、孫育てより趣味、今よりずっと濃い人間関係の中で自分というものを優先させて生きていた気もするこの頃である。
そしてこれからの私たちが行き着くところは・・・?