<母乳調査・母子支援ネットワーク>に理解と協力を


 
のっけから私事で恐縮だが、朝8時に破水して、分娩室から出てきた看護師さんの「母子ともに健康です」を聞くまでの12時間、一日がこれほど長かったことは後にも先にもない。予定日よりも三週間ほど早かったとはいえ、普通の出産でも家族は気をもむものである。

放射能の汚染が全国に広がりつつある今、出産をひかえたお母さん方のご心配は察するにあまりある。出産をひかえ人生でおそらく最も充実した時間を、放射能の汚染は、心労で重く暗いものへと変えた。<母乳調査・母子支援ネットワーク>のホームページを読むと、授乳中である少なからぬ方々の母乳から放射性物質が検出されていることに改めて血の凍る思いが走る。 http://bonyuutyousa.net/

母乳調査・母子支援ネットワーク>は訴える。「放射能汚染が広がっている地方自治体(都道府県および市町村)は、早急に母乳の全数調査および追跡調査を実施してください。母体の内部被ばくの経路に関する調査・分析をあわせて行い、調査結果の速やかな公表をお願いいたします。調査結果に基づき、内部被ばくの予防と、放射性物質排出の促進を目的として、住民に対する適切な情報提供・指導を実施してくださいますようお願いいたします」チェルノブイリ惨事の折、ジェット気流で運ばれ雨とともに降ってきた放射能で日本でも乳癌患者が微増していたのだから、政府は、全国の自治体は、この訴えに応えるべきであろう。

子供を産んで育てる、このささやかな幸せが脅かされている。このことが最優先の政治課題であって然るべきだ。次期首相を巡って政争を繰り返す時間があるのだったら、どうあがいても再生の見込みなどない核燃料サイクル計画の存続に使う税金があるのだったら、生まれてくる子供、まだ小さい子供を守れ。原発が核抑止力だとほざく暇があったら、母乳調査くらいは制度化しろ。子供の命を軽んじていて、何が国防だ、それじゃ第二次世界大戦の時と同じじゃないか。

今、この日本で一番大切なことに全力で取り組んでいるのが<母乳調査・母子支援ネットワーク>である。私たちは、この活動を重く受けとめ、支援すべきである。

                  2011年8月18日  秋田大、村上