団体名:NPO法人ステップひろば(理事長 渡辺一郎さん)

 スクールの様子1

スクールの様子1

スクールの様子2

スクールの様子2

 

 「ステップひろば」は、秋田市大町サンパティオにあるフリースクールです。学校に行かない、行けない、行きづらい生徒の居場所を作り、成長できる場所として、昨年の夏にスタートしました。団体名の「ステップ」には、それぞれが自分に合ったステップで登っていこうという思いが込められています。

【居場所や成長の場】
 公立学校の教員を経て、現在秋田クラーク高等学院で教鞭をとっている同法人の専務理事の三浦大さんは、長年、高校生や小中学生と関わる中で、悩みを抱え、居場所を求めている生徒がいることを感じていました。また学校ではなく、ホームスクーリングとして家庭や地域での学びを希望する人もいます。ステップひろばに通っている生徒たちは、勉強をしたり、絵を書いたりと、それぞれがやりたいことから取り組みます。「学びたいと思っている生徒には勉強を教えますが、最初からすべての生徒に一律のやり方を当てはめるのは、本人のためではない」と考えています。パズルが好きな生徒はパズルから、絵が好きな小学生が高校生と一緒にグラフィックの授業を受けたりすることもあります。秋田大学教育文化学部の大学生もボランティアとして参加しており、生徒たちと一緒に走り回ったり、楽しそうに話をしたりしています。三浦さんたちは大学生たちの生徒への声掛けや接し方が自然でとても良いと目を細めます。

【多様性のある時代】
 「いろいろな生き方があってもよいと思っている。必ずしも学校で学ぶことがすべてではない。高卒認定の選択があってもいいし、中卒で生きていくという選択があってもいい。学校復帰がすべてではない」と多様な選択肢がもっと広がってほしいと期待しています。安心できる居場所があってはじめて学ぶことができるので、学校とは違う居場所としてこの場所を知ってもらい、気軽に通ってもらいたいと言います。スクールでの様々な経験を通して、一人ひとりがそれぞれのステップで歩みを続けています。
 
この記事は情報誌「かだれ(令和4年7月号)」からの転載記事です。