団体名:NPO法人バニヤンツリー(代表理事 藤本恵子さん)

 デビシャウル村の高校生のワークショップの様子

デビシャウル村の高校生のワークショップの様子

学習会の様子

学習会の様子

 
 この法人は、バングラデシュのデビシャウル村で、子どもたちへの教育支援や保健衛生指導等を行っています。また国内では、私たち一人ひとりが世界の状況を知り、考え、行動することで、公正で持続可能な社会づくりを目指した学習会を開催しています。

【支援から生まれる良いサイクル】
デビシャウル村では近年、学校に行けない子が増え、進学率も下がり始めていました。そこで、代表理事の藤本さんたちは、村の担当者と話し合いを重ね、経済的理由により学びたいのに学べない子どもたちを対象にしたバニヤンツリー奨学金制度を2001年に創設しました。選抜方法は年齢ごとに異なり、高校生は村の課題に向き合うワークショップを行って決定します。制度は2017年まで継続的に行い、受賞者は高校生だけでも100名を超えます。また当初の受賞者が社会人になり、独自の奨学金制度を立ち上げて村の子どもたちを応援するなど良いサイクルも生まれています。


【開発教育(世界の課題と私たちのつながり)】
 秋田県内では学習会を通じて、世界で起こっていることは、私たちの生活と無関係ではないことを伝えています。途上国だけでなく、日本でも貧困の連鎖から抜け出せない社会構造があることや、日常的に使っているスマホの原材料の採掘から完成品が手元に届くまでの経緯を知ることで世界の児童労働や貧困問題を考え、それぞれが行動に移すことを目指しています。実際に藤本さんたちが高校で行った学習会後には、学校祭でカレーを販売し、その売上を奨学金に寄付するなどのアクションがありました。
藤本さんは、開発途上国に対して一方的な支援をするのではなく、双方の学びの中から生まれるものが育って行くことで良い社会を築かれることを実感として感じています。また、地域や他分野の活動団体とのつながりも大事にしており、今後はそれぞれの専門性を活かしたネットワークを構築していきたいと考えています。

『FB』
https://ja-jp.facebook.com/NPOBanyanTree/

『HP』
http://www.banyan-tree2000.com/

 


この記事は情報誌「かだれ(令和4年7月号)」からの転載記事です。