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       東京・多摩川事情 1    特別会員 安田 勤
多摩川を遡上するアユ(鮎)
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アユの遡上
アユ科 
堰を昇ろうと飛び跳ねる若アユ、結局、跳ねても跳ねても堰は越えられず、鳥の餌になってしまう。この後、市民による手製の砂袋を間に置いたはしごが掛けられ昇れるようになっていた
(海から13キロ上流、調布堰で撮影)

多摩川を遡上するアユ(鮎)

 東京を流れる多摩川は、古い昔からアユ(香魚)の名産地として知られ、江戸時代には将軍たちがアユ漁を楽み、明治に入り日野、立川などでは鵜飼いなども盛んで、川沿いには、川魚料理店が軒をなして並んでいたそうです。母なる大河として、いろんな恵をうけあやめられてきた。1923年(大正12年)の関東大震災、都民の水道事業により、奥多摩湖の建設、羽村堰の取り水堰等など治水事業により、かつての暴れ川多摩川は、羽村堰下流は、水量も少なく、それに加え高度成長経済の影響により、いろんな化学物質が流れ込みによる汚染なども加わり、死の川の異名をつけられるほどになっていた。
 その、多摩川を最近、上流から河口まで歩いてみると、ホームレスのブルーシートの小屋がちょっと増えるのは気にかかるが、意外ときれいなのには驚きだった。魚が昇りやすくする為の魚道も改善されており、桜の咲く3月下旬には、80センチにも及ぶマルタウグイの産卵が、満月の夕方からあちこちで繰りひろげられるそうです。 それが終わると、アユの遡上です。4〜5センチの稚魚たちが堰を飛び越えようと銀りんを、躍らせ飛び跳ねる姿が見られる。
 こうした回復振りの陰にきれいな川を取り戻そうと「クリーン作戦」など市民参加の清掃活動、水中生物保護から、魚道の改善要望、希少種、カワラノギク保護活動など市民の活動の評価があげられる。
 最近、私の住む日野市の住宅街を流れる小川で「川 シジミ」が生息している事を発見しました。少年の頃(富山県で)家の近くで取っていた事を思い出しました。、驚きの眼で市の水路課にたずねてみると、珍しい事はないそうで、純粋な和性でないようだが、ここ2〜3年特に増えてきているとの回答でした。なんだか、気持ちが嬉しくなってきました。
水は命、川は、その流域に住む住民にいろんな恩恵を与えてきた。そんな夢を持ち、よみがえれ母なる川、多摩川よ!

川 シジミ (蜆)
川 シジミ

「川 シジミ」

多摩川から注ぎ込む農業用水に生息している

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(日野市新町住宅街で撮影)


カワラノギク
カワラノギク
キク科シオン属

「希少種、カワラノギク」

 多摩川に生殖する植物として、希少種・レットデータブックに載っている「カワラノギク」があります。関東の2〜3の川原に自生おります。これらのどの河川もダムや利水事業により、川の水流が同じ所ばかり流れるようになりました。昔のように適度の洪水が無くなり、玉石がゴロゴロした適地の川原が少なくなっております。この為保護せざるをえない植物となりました。うすい紫色の小さなノギクは、俳句にもよく詠われ多くの人々の心を和らげてきました。愛好者も多く市民団体による保護活動も盛んです。
(見ごろは10月中旬です)

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