麻しん(はしか) Q & A

 「麻しん(はしか)」ってどんだけ怖いの?

いまのようにワクチンの無い時代は、はしかは「命定め」と言われていました。
 下の絵は題して「麻疹全快祝の酒盛」
大人になって「はしか」にかかり、無事助かったと
祝い酒を呑んでいるシーンのようです。



「はしか」にかかると、今でも本当に死ぬの?

WHOの推定では、2007年に世界で毎年3000万人以上の発病者と
90万人の死者が報告されています。
国によって死亡率が違いますが、日本では約500人に一人が死亡、
アフリカ等では100人に数人以上が死亡します。

 
 

日本でもそんなに死ぬことがあるの?


20年前に秋田県で麻しんの大流行があり、約4,000人がかかり、0歳から6歳までの子どもが10人亡くなりました。
 多くは肺炎を併発して呼吸不全になったり、脳炎やショックを起こして亡くなりました。



現代医学をもってしても、麻しんの特効薬はありません。
急激な進行を取り、最先端を医療を受けても救命されないことがあります。
 数年前に沖繩でも大流行がありましたが、死亡率はあまり変わっていません。

唯一、ワクチン接種して防衛するしかありません。


「はしか」ってどんな症状が出るの?

  はじめはタカル期といって、咳や鼻水、目やにや38℃くらいの熱が出ますが、
かぜやインフルエンザなどと区別がつきません。
 3日目頃に少し解熱傾向になった後に、39℃以上の高熱と共に体に発しんが出て
麻しんと診断されることが多いです。
カタル症状が出る1〜2日前から発疹が出て解熱するまで、伝染力があり、
麻しんと診断された時には、既に多くの人に感染させていおります。




コプリック班
  口腔粘膜に約1mm径の白色斑点がみられ、
 はしかウイルスが増殖している


「麻しん」の予防接種はいつやれば良いの?


 これまでは、定期接種として、
 1期: 1歳〜2歳未満
 2期: 小学校就学前のいわゆる「年長組」
 に行われてきました。
 
しかし、1回の接種では10年以上経過すると麻しん抗体価が低下して、
麻しんにかかってしまうことが分かっています。
これまで、日本の小児科団体は、麻しんワクチンを2回接種すべきだと訴えてきましたが、
国から取り上げられませんでした。
 しかし、昨年、東京の大学生などで麻しんの大流行が起こったように大問題となり、
とうとう国はやっと重い腰を上げて、2008年4月より5年計画で2回接種を施行することになりました。

3期: 中学1年生
4期: 高校3年生相当の年齢
 2008年4月の時点で高校3年生以下の子ども達は、1期と2期、1期と3期、1期と4期というふうに
2回接種することになります。


 「麻しん」の定期接種を受けそびれてしまったんだけど?

 緊急にワクチンを受けて下さい。
 1歳以降の人は、「麻しん風しん混合(MR)ワクチン」を受けて下さい。
 麻しんと一緒に風しんの免疫も一緒に付けて下さい。

 任意接種になりますが、子どもが麻しんにかからないように、早急に受けましょう。
 市町村によっては助成金も出してますので、最寄の市町村に担当者にお聞き下さい。

子どもがまだ1歳になっていないんですが?

赤ちゃんは生まれた時はお母さんから麻しんの免疫をもらって守られていますが、次第に免疫が薄れ
生後6カ月以降は殆ど免疫が切れてきます。
 麻しんが流行している場合は、麻しんにかかる恐れがあり、特に乳児は重症になる恐れがあります・
 生後6カ月になっていたら、早めの「麻しんワクチン」接種をお勧めします。

生後6カ月前の赤ちゃんは任意接種の対象外です。
麻しんに感染しないように注意が必要です。人ごみに連れ歩かないで下さい。
麻しん流行時は保育園に入るのも危険があります。
麻しんの流行のない場所の実家のおばあちゃんに見てもらうなど、相談してみて下さい。
 家族の方は、麻しんにかかって内に持ち込まないような対策が必要です。


高校を卒業してしまう人は「麻しん」の予防接種は要らないの?

 もちろん、自分を守り、周りを守るために麻しんワクチンは必要です。
 大学では、入学要綱に麻しんワクチンの2回接種済みを入れている入学が増えています。
 いったん大学で麻しんが流行すると1カ月前後の休校が必要になったりしています。
 職場でもワクチン接種を済ませておくことを採用条件とするする企業が出てきています。


 アメリカでは麻しんワクチン2回接種済証がないと全ての学校に入れません

 アメリカでは、麻しんワクチンを2回接種していないと、どこの学校にも入れません。幼稚園・小中学校・高等学校・大学ももちろんです。
 このようにして、アメリカは既に麻しんを排除しています。
  日本からの旅行客がアメリカで麻しんを発症する場合があり、ましんを持ち込む日本を「麻しん輸出国」と非難されてます。


子どもの保護者・保育園・幼稚園・学校関係の方へ

麻しんに一度かかった人は二度とかかりません。
ただ、親からはしかにかかったと聞いているだけでは、三日はしか(風しん)などと間違われている場合もあります。
 麻しん抗体価を測定しておくことをお勧めします。
 自分の抗体価を調べておき、子どもたちに絶対麻しんをうつさないようにしておく必要があります。

もし、抗体価が低ければ麻しん風しん混合ワクチン接種を行って下さい。


麻しんの抗体価の検査は何を受ければ良いの?

 麻しん抗体価を測定には、感度の高い酵素抗体法(EIA)による麻しんIgGの検査をお勧めします。

 麻しんIgG(EIA)
   陰 性  (−)   <2.0
   偽陽性 (±)   <4.0 
   の場合は、免疫がありませんので麻しん風しん混合ワクチン接種をして下さい。

   >4.0 以上で陽性 (+)と判定されますが、どの程度のEIA価があれば、
  発症を予防できるかの判断が困難とされています。
 
  慈恵医大からの報告では、EIA値が 8以下の場合は修飾麻しんにかかった症例があり、
  8以上の価が推奨されております。
  
  低めの場合はワクチン接種をお勧めします。

その他、いろいろ分からないことがありますが・・・

 
下記の秋田県小児保健会宛へメールでお問い合わせ下さい。

  kenshounihoken@akikumihsp.com


麻しん 各種リンク


 国立感染症情報センター

 秋田県麻しん発生報告(秋田県美の国あきたホームページ)

 保育所・幼稚園・学校等における麻しん対応ガイドライン(第二版)

 医療機関での麻しん対応マニュアル(第二版)

 都道府県における麻しん対策会議のガイドライン(案)