新フォーラムの設立の経過と今後に期待するもの

新フォーラムの設立の経過と今後に期待するもの
会長  佐々木秀世
新生秋田市姉妹都市フォーラム設立にあたり、2005年9月からこれまで関係なさった方々と、市当局で三回の準備会議と発起人会議を経て、規約、事業、予算等について準備を重ねて参りました。そして、過日四月二十二日に中央公民館で設立総会を開催し、新フォーラムがスタートいたしました。
新フォーラムは秋田市が平成一三年七月策定の秋田市国際化マスタープランに基づき、これまで秋田市が育んできた友好姉妹都市との交流を通じ各都市を訪れたことのある市民や各分野で由縁のある方々を中心に秋田市が実施する国際交流事業のサポートや共催事業を行ってきました。
特に平成一六年の県都四〇〇年祭式典に出席するため、秋田市との友好姉妹都市が訪問されたのを機に、国際交流、親睦が一層盛り上がりをみせ、組織化への機運が高まって参りました。
しかしながら、これまでの活動が行政主導であり、その成果が市民に必ずしも十分に還元されていなかったと思われます。
新フォーラムは市民主体の企画運営する自立型組織へと変換し、市民を巻き込んだ国際交流の輪を広げて参りたいと思います。
このフォーラムが発展し続けるためにも、先ず会員及び関係団体相互の親睦交流が最も大切であります。
一人でも多くの会員を募り、会員同士歩調をとりながら、計画事業をすすめて行ければと考えております。
行政からの協力、そして姉妹都市関係者、国際交流諸団体の協力を得て、このフォーラムの目指す目的を達成できるよう努力して参ります。皆様のご協力、ご指導よろしくお願いいたします。



フォーラムの未来を語ってもらおう!

2006年4月
秋田市姉妹都市フォーラムは、市民に身近な、そして市民が主体となった国際交流を進めていこうと設立されました。何回かの準備会議を経てどうにか発足するに至ったわけですが、準備会議に参加して思ったことは、若い人が少ない・・・というか全くいないということでした。別に驚きはしません。私自身、これまで、何の興味ももたずに過ごしてきたのですから、高校生や大学生が「国際交流のために何か役に立ちたい」と考えている方が稀でしょう。しかし、やっぱり若い人達の力が必要です。どうすれば、若い人達も積極的に参加するような会にすることができるでしょうか?
そこで、若い人達は何を考え、何に価値を見いだしているのか、どうすれば積極的に参加してくれるのかを探るため、国際交流に興味を持っている2人の学生さんからお話を伺いました。
将太君は今年、高校を卒業し、4月の末からカナダに留学する予定になっています。出発前の慌ただしい時間を割いて参加頂きました。もう1人は、涼君で、現在中学3年生、高校はオーストラリアの高校へ行く予定で現在準備を進めています。

司会:「フォーラムは姉妹都市を中心に交流を進めていこうと設立されました。しかし、年輩の人が多いので、若い人の視点から意見を聞きたい。自分たちが参加するならどうあればよいか?どんなものだったら、参加する気になるか。意見を聞かせてください。」「姉妹都市については知っていますか?」
将太:「ウラジオストックぐらいは。」
「2年前にキナイにホームステイをしたので、キナイについては知っています。」
という答え。あまり姉妹都市についてはあまり詳しく知らないし、特に興味があるわけでもないと言うことでした。
司会:「秋田市内で外国人と交流したことはある?」
将太:「NOVA(英会話学校)に行っているのだけれど、そこの先生とか、高校にくるALT(外国人の英語指導助手)ぐらい」
涼:「私も、同じですね。」
司会:「涼君はオーストラリアに2年近く行っていたそうですけど、そこでは、どのように友達と親しくなりましたか?」
涼:「普通の公立の小学校に通っていましたが、最初は、日本人が珍しいのか、向こうから寄ってきてくれました。なので、バリアをはらずに、とりあえず、言葉がわからなくてもにこにこしながら一緒に行動していました。言葉がわからなくても、引っ込み思案にならず、一緒に行動するのがよかったのかもしれません。」
将太:「そうですね。日本人の場合英語が話せないので、恐くて外国人に近づかない。やっぱり、引っ込み思案になっている人が多いかもしれません。そういう意味では、外国人と交流する場合は、言語を介さない交流にした方がいいかもしれませんね。音楽とかスポーツとか。」
将太:「一方で、NOVAとかに来ている人は、外国人と言語による交流機会を求めているような気がします。だけど、秋田だとあまりそのような機会が無い。ですから、英語による交流機会があれば参加してみたいとは思います。時々、スーパーとかに外国人とのふれあいに参加してみませんか?というような張り紙を見ることはあるけど、小さい会はやはり入りづらい。」

司会:「でも、規模を大きくすると身動きがとれなくなると思いませんか?」
将太:「それは行政が全てを仕切ろうとするからじゃないかな?行政は見守る立場でいいような気がします。」
将太:「交流というと堅い感じがするので、なにかお祭りみたいにできないかな?」「秋大とかいろいろなところにそのような活動をしている学生はいないの?」

司会:「わからない。いるかもしれないけど・・・」
将太:「私は留学を考えているので、言葉が重要と思いますが、初めの交流は言葉を介さない交流が必要ではないでしょうか。NOVAの外国人に聞くと、日本人に話しかけても、「NOー、NOー 英語できません。」って逃げてしまう人が多い。」
司会:「でも、その一方で外国人と話せたらいいなと思っている人は多いと思いますが。」
涼:「外国人と交流というのはイメージとしてはかっこいい。でも、英語が出来ないから尻込みしてしまうのかもしれません。」
司会:「両方出来るといいわけですね。話をしたい人には話が出きる場。話せない人には言葉を介さないでも交流できる場というように。」
将太:「大きいイベントは1つで完結しており、しかも年に1、2度。そこから個人的な交流には発展しづらい。もうすこし密接なふれあいを求めている人の要求に応えるようなふれあいの場があるといいな。」
司会:「まず、ふれあいたいという人は大きな催し物に。もう少し個人的なつきあいに発展したいと考えている人にはそのような会があればいいということね。」
司会:「でも、いろいろな催し物を開催しても若い人はあまり参加してくれません。それは何故?」
将太:「僕たちは瞬間的にしかものを見られないってよく言われるけど、それが原因かも。でも、盛り上がるのは大好き」

若い人たちは、瞬間、瞬間を楽しいかつまらないかで判断している。そして、楽しそうなら参加する、つまらなそうなら参加しない。楽しくて盛り上がることは好きなので、楽しそうなことはないか、アンテナを張っているようです。
それでは、このアンテナに触れるにはどうしたらいいのでしょうか。

翔太:「音楽やスポーツなど言葉を介さない交流なら外国人も交えて盛り上がれるかもしれません。」
司会:「でも、人がお膳立てをしたものは嫌なのでは?」
司会:「自分たちでアクションをとらないと盛り上がらないよね。高校生が自らライブを企画したりすると盛り上がる。」
翔太:「でも、どうして僕がやらないといけないの?という思いはある。誰かやってよという感じ。」
司会:「あまり焦らない方がいいのかもしれませんね。ホームページなどの双方向のシステム(掲示板など)を使っていろいろな議論を展開すれば、日本の文化や外国の文化に興味を持つ若い人がでてくるかもしれません。その中で、やりたいこと、要望などが出てくれば、それを汲み上げればいいのではないでようか。」
翔太:「それ、いいじゃないですか。私も最近知ったのですが、ミクシーなどのコミュニティーサイトを利用するのもいいかもしれません。ものすごくたくさんの人がつながっていていろいろなグループが存在します。」
涼:「サイトを多くの人にどのように知ってもらうかが問題ですね。」
翔太:「コンビニのレジの横にアドレスを書いた小さい紙を置いてもらうというのもいいかもしれません。」

司会:「そうですね。ただ、サイトを広めることも重要ですが、ホームページをどのように運用するかはもっと大きな問題のような気がします。2年も更新がないホームページは誰も見に来てくれません。せっかく来てくれたのに、がっかりするような内容でも困ります。うまく情報発信ができれば、徐々にではあるでしょうが、人は集まってくるのではないでしょうか。」
司会:「大変、参考になりました。今後、ホームページの運用、フォーラ誌の発行、広報などに今日の議論を生かしていきたいと思います。また、今日の話し合いは大変面白かったので、継続的にこのような会ができればと思います。外国の方にも加わってもらい、いろいろな意見が聞ければ、そこから輪が広がっていくかもしれません。今日は本当にありがとうございました。」