あきたクロスロード研究会
団体名:あきたクロスロード研究会
①新屋高校SDGsフェスタでのクロスロード体験の様子 |
②「イエス」か「ノー」か、選んだ理由を参加者で話し合います |
③過去の体験会で使用された防災に関する設問 |
④スタッフの皆さん |
2013年に仙北市で発生した土石流災害や2017年に発生した集中豪雨は、大曲仙北地域をはじめ多くの被害をもたらし、近年は災害をより身近なものと感じるようになってきました。以前から県内では防災クロスロードのカードゲームを通じての勉強会が開催されていましたが、認知度を上げるためにさらに普及を進める必要があると考え、2018年2月に有志によって「あきたクロスロード研究会」が設立されました。構成メンバーは会社員、公務員、自営業、教員、NPO関係者などで、2022年5月現在は会員数47名となっています。
災害対応カードゲーム教材「クロスロード」は、カードを用いたゲーム形式による防災教育教材で家族、職場、知人、地域の皆さんと、それぞれの立場や置かれた状況などから災害時のシミュレーションでお互いの考えを知るカードゲームです。「クロスロード(Crossroad)」は、進路を決すべき「岐路」、「分かれ道」を表していて、阪神・淡路大震災のときの神戸市職員の「実話」をもとに、文科省の「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」の一環として開発されました。ゲームは数人で行い、さまざまな立場の人に生じる設問が書かれており、解決に向けて「イエス」か「ノー」の2択の判断を行い、選んだ理由について参加者で話し合います。
現在は、各地で作成された設問を使っていて、研究会では地元に根付いた秋田版とウィズコロナに沿った設問の作成を始めています。職場、町内会、サークルなどの単位で、体験会を開催し、普及したいと考えています。コロナ禍でリアルでの開催は少なくなりましたが、県内全域での体験会の開催を目指し、講師の養成を図りながら、市民レベルでの防災意識の向上につながるように取り組んでいきます。