NPO法人アーツセンターあきた
団体名:NPO法人アーツセンターあきた(理事長 藤 浩志さん)
アーツセンターあきたは、2018年に秋田公立美術大学の地域連携を担う部署を、より機動的にするために学外の法人としてNPO法人化しました。アートの持つ力、ものづくりのノウハウ、専門家や同大学の学生等といったリソースを活用し、地域課題の解決や活性化などに取り組んでいます。
【創造力を育み、チャレンジする】
活動の一つとして、小学生から「挑戦したい夢」「実現したい夢」を募集し、こどもたちでチームを組み、その夢の実現に向けて必要な要素を考え実践する「NEOびじゅつじゅんびしつ」を行っています。このような経験を通じて、こどもたちの自由な発想や創意工夫を引き出し、生きる力や既存の枠にとらわれずに新しいものを創造する力を育んでいます。将来的には大人向けに、スキルを身につけるのではなく、柔軟な発想や工夫をしながらチャレンジをするような機会も作っていきたいと考えています。
【まちづくりに関心をもつ人を増やす】
同法人は、2021年3月にオープンした秋田市文化創造館の指定管理者として、同館や秋田市中心市街地を活動の拠点とする市民のユニークな活動を公募し、1年間伴走支援をしながら、そのプランの実現をサポートしています。
事務局長の三富章恵さんは、「にぎわいづくりやまちなかの空洞化など様々な問題に対処するには私たちだけが年に数件のプロジェクトを行うだけでは解決しない。秋田に暮らしている人に関心を持ってもらい、まちの中に活動の担い手を増やしていきたい」と市民参加のまちづくりを目指し、「まちに対して何かを創っていく人や創りたいと思う人が増えていくと、街中でいろいろなことが起こり、強いまちになっていく」と多様な人々のまちづくりへの関わりを期待しています。
「NEOびじゅつじゅんびしつ」の様子 |
秋田市文化創造館(写真奥) |
この記事は情報誌「かだれ(令和4年1月号)」からの転載記事です。