秋田県自然観察指導員連絡協議会
団体名:秋田県自然観察指導員連絡協議会(事務局長 工藤 兼雄美さん)
雨の中での開会式 |
カミツキガメの甲羅の手触りと大きさを感じている様子 |
説明を受けながら剥製の毛皮に触れています |
座学講座を受けている様子 |
秋田県自然観察指導員連絡協議会(事務局長 工藤 兼雄美さん)
秋田県自然観察指導員連絡協議会(以下連絡協議会)では、秋田県視覚障害者福祉協会と合同で、五感を使って自然を観察することを重視する「ネイチュア・フィーリング自然観察会」を行っています。新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていましたが、2022年10月10日(月・祝)、3年ぶりに開催することができました。
連絡協議会では観察会に先立って9月11日(日)にリーダー研修会を行い、自然観察会を行う上で視覚障がいのある方の誘導のしかた等を学び、観察会に臨みました。当初は男鹿市船越海岸で潮の香りを感じたり、砂や貝殻等に触れたりする観察会を行う予定でしたが、この日は雨と傘もさせないほどの強風により断念、行程を切り上げ、秋田県立博物館に移動して館内見学と海洋の自然観察学習会を座学で行いました。
博物館内では連絡協議会のメンバーが視覚障がいのある方に腕を掴んでもらい一緒に歩きながら、「ここから上りのスロープがあるよ」など声をかけて誘導し、展示物を見学をしました。また、参加者たちは特別に許可を得てツキノワグマやアナグマ、カミツキガメ等の剥製をさわって、「毛皮はふわふわしている、亀の甲羅はゴツゴツしているね」となど感想を交わしていました。昼食を挟んだ後、マイクロプラスチックなどが海洋に与える影響などSDGsに関する講義や、貝殻を使ったストラップ作りを体験しました。
事務局長の工藤兼雄美さんは、「視覚に不自由がある方には鋭い感覚があると思う。その方々と一緒に観察会をして、意見や感想を共有することで、私たちにもより視覚以外での自然に対する気づきがある」と話してくれました。