八王寺三区結いの会
団体名:八王寺三区結いの会
早朝に除雪車が通った後で間口除雪を行ないます |
雪下ろし作業 |
屋根から下ろした雪を排雪します |
元気なふるさと秋田づくり顕彰事業で表彰されました(平鹿地域) |
横手市の八王寺三区結いの会は、高齢化・人口減少の進む地域で、住民が主体となり、助け合い・支え合いの精神のもと、安心して住み続けられる地域づくりを目指して活動を行っています。この度平鹿地域振興局の「令和4年度元気なふるさと秋田づくり顕彰事業」において自主的・主体的に地域づくり活動に取り組む団体として表彰されました。
当団体は平成27年9月に八王寺三区自治会有志の発起人による、設立準備会および住民説明会を経て設立されました。具体的な活動としては、早朝に除雪車が通った後の間口除雪、高齢者のみ世帯などへの屋根の雪下ろし作業、町内空き地の除草作業(町内会からの受託)などです。
活動を始めたきっかけは、地域の高齢化が進み、雪処理が困難な世帯が見受けられるようになったことでした。昭和50年ごろに造成された住宅地ですが、近年は雪で道幅が狭くなり、デイサービスの車が出入りできないといった話も寄せられるようになりました。現在八王寺三区町内には65世帯が暮らしていますが、除排雪支援の必要な高齢者のみ世帯など15世帯に対して、お助け隊員が除排雪支援を行なっています。
除排雪作業に参加するのは50~70代の元気な高齢者が多く、健康に暮らしていくためのやりがいや生きがいづくり、それと地域のコミュニケーション強化にもつながっています。「持続可能な組織とするために、若い世代の参加促進にも力を入れていきたい」と会長の鈴木正志さんは言います。市内で活躍する共助組織は山間部で設立されるケースが多いのですが、大雪の年が続き、中心市街地でも雪処理に関する課題などが多く見受けられるようになりました。この取り組みが「市街地において住民自ら主体となって課題解決を行う地域づくり活動モデル」として広まっていくことに期待します。