環境サークルたんぽぽ

団体名:環境サークルたんぽぽ(代表 斉藤 幸子さん)

 松葉石けん作り 型入れ

松葉石けん作り 型入れ

 レッドパーム石けん作り 撹拌(かくはん)作業

レッドパーム石けん作り 撹拌(かくはん)作業

 

 

 環境サークルたんぽぽは、2001年に「これ以上八郎湖を汚さないために自分たちには何ができるのか?」という考えから、環境について考え行動するために発足した大潟村を活動拠点とするサークルです。
 会員は子育てを経験している方が多く、「子供たちに残す八郎湖がせめてこれ以上汚れないように」という思いがあります。その上で「環境に悪いものは使ってはいけない」と厳密な考えではなく「少しでも優しいものに置き換える」ことを意識し、ゆるく楽しく活動しています。
主要な活動である石鹸づくりは、合成洗剤の使用を抑えるとともに、オリーブオイルなど身体に優しいものを使用し、市販のものより肌に刺激の少ないものを生産しています。活動の大半は大潟村内ですが、新型コロナウィルスの影響を受ける数年前までは秋田市周辺のイベントにも参加していました。石鹸の販売は利益を得ることが目的ではないため、村内の地元商店で少数を販売しています。
 現在会員数はデンマークからの国際交流員1名を含めた11名、活動内容は石鹸づくりの他に、マスクミストやリップ、虫よけスプレーの製造と販売、小学校の児童と行う体験教室の開催、それに加え会員向けの水道水やごみ処理などに関する勉強会を実施、実際に処理場にも訪れました。また、ウクライナからの避難者支援の寄付やデンマークとの国際交流も行っています。
 現在はものづくりや勉強会など間接的な活動が多いですが、これからはもっと直接的にかかわれる活動も積極的に行っていこうと考えていると会員の大畑さんは話してくれました。Facebookの更新も行っているので、興味のある方はぜひのぞいてみて下さい。
 

 会員集合写真 総会'19

会員集合写真 総会'19

 みつろうリップクリームの材料

みつろうリップクリームの材料

 

Facebook
https://www.facebook.com/ecotanpopo2002/

取材・編集後記

秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学科 南 千春

 環境サークルたんぽぽさんは、初めての取材で緊張している私にとても優しく接してくださり、暖かい雰囲気でアットホームなサークルでした。今回の取材はサークルの話をはじめ、大潟村に関することや、環境問題についても様々な話を聞かせてもらうことができました。取材としてだけでなく、環境を大学で学ぶ身としてもとても参考になるお話であり、有意義な時間となりました。
 今回の取材を通して私が一番心に残った言葉は「これ(石鹸づくりなどの活動)をやったら八郎湖がきれいになるということはないが、考えているのといないのでは全然違う」というものです。問題を知り、何かしらの行動に移すというのはそう簡単にできることではありません。大層なことでなくとも、難しいことはできなくても、自分にもできることを考えることはできます。問題について考えることは、解決への第一歩であると思います。
 最後に、このような機会をいただけなければ、同じ村内に住んでいたとしてもたんぽぽさんを知ることはなかったかもしれません。重要な情報を抜粋し、記事にするという作業は大変でしたがいい経験になりました。この事業を企画し、丁寧に指導してくださったNPO法人のみなさん、快く取材を受けてくださったたんぽぽさん、本当にありがとうございました。

 

 

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