コモチヅキ
団体名:コモチヅキ (大友 万里菜さん)
コモチヅキの外観 |
店内の様子 |
秋田市河辺にある「コモチヅキ」は、以前食堂だった空き家をリノベーションし、2019年7月オープンした古民家カフェです。店内は、明るく広々としており、味わいのある古道具やドライフラワー、地域のアーティストの作品などが置かれ、懐かしい雰囲気を残しながら居心地の良い空間が客を迎えています。
1階は飲食スペース、個室のほか、2階は多様な使い方ができるフリースペースが設けられ、イベントや販売会の開催、地域の人や部活動の集まりにも利用されています。
【新しい建物では出せない趣がある】
母親と一緒に店を切り盛りするオーナーの大友さんは、同地域の出身です。空き家を探していた当時は、秋田市中心部での出店も考えていましたが、この物件を見て、ほぼ即決しました。
「建物は古いですが、新しい建物では出せない味(趣)があって、壁や床を変えれば良い雰囲気になる物件だと感じました。既存のものを直して更に良くする楽しみがある」と空き家を活用する醍醐味を大友さんは話します。店舗の水回りやガス工事は業者に依頼しましたが、床や個室、トイレの改修、壁に漆喰を塗るなどの作業は、大工である夫の協力を得ながら、大友さんと母親で行いました。
【みんなが集まれる場所として】
物件を紹介したNPO法人住まい安心サポート秋田によると「河辺にはみんなが集まれるところがなくなっていたので、家主は食堂だったこの場所に再び人が集まれるようにしたいと願っており、このように活用してもらい喜んでいる」と大友さんを温かく見守っています。
コモチヅキには、食堂だった当時働いていた人が来たり、お店の雰囲気に引かれた若い人が訪れたりと、広い世代が集まれる場所として生まれ変わり、地域の方にも喜ばれています。今後は隣の建物も改装し、近隣農家の朝採り野菜の販売や、レンタルスペースとして学生たちがチャレンジする場所にしたいと考えています。