東由利をおもしろくする会
団体名:東由利をおもしろくする会(代表 小野 克弘さん)
雪の上で大きくバットを振る様子 |
スライディング直後 |
東由利をおもしろくする会は、平成3年に発足した、町おこしを目的として活動する団体です。これまでにコンサートや落語の上演会も実施していましたが、近年では雪上野球W杯を中心に活動しています。
雪上野球をはじめたきっかけは、「冬場に野球場を遊ばせておくにはもったいない、何か出来ないか」ということで考えられました。最初は秋田市で開催していましたが、秋田市の積雪量の減少に伴い、東由利で開催するようになりました。これまで年1回のペースで実施していますが、雪不足とコロナ禍によって開催を見送ったこともありました。
大会運営の工夫をしている点として、なるべく多くの選手に楽しんでもらうために、一般的な野球では四球のところを五球で進塁すること。雪の上なので地面に比べて危なくないため、スライディングで塁に触れることなどの特別ルールがあります。また、地域の子どもたちにも参加してもらい、地域外の人との交流や、子どもたちが地元に対して愛着や自信を持って欲しいとのことです。
運営資金は由利本荘市の補助金を活用する他、参加費を上げないためにも地元企業協賛は欠かせません。30年近く活動を続けるなか、協賛のお願いに回る先の企業経営者よりも年上になってしまったと小野さんは話します。
会のメンバーの減少や高齢化から、雪上野球については29回目となる2023年2月の開催で一区切りして運営を他の組織に引き継ぎますが、今後は音楽イベントを含めた他の活動を思案していると語ってくれました。