南郷共助組合
団体名:南郷共助組合(代表 髙橋長一さん)
上平野沢地区との共同雪下ろし作業 |
活動資金調達を目的とした県道の草刈り |
地域の商店を応援 |
県内外から視察が訪れます |
南郷共助組合(代表 髙橋長一さん)
横手市の南郷共助組合は平成24年10月27日、南郷自治会役員、各種団体 役員合わせた30名で議論し設立されました。当初は南郷自治会で組織を運営したいと考えていましたが、有償ボランティアとするには自治会の定款に抵触するとの意見があり、南郷自治会全世帯を対象に雪下ろし、雪よせ支援などに取り組む任意団体としての設立となりました。
昭和30年ごろ南郷地区には110世帯、784人が住んでいましたが、現在は人口が約半分に減り、雑貨店を含めて当時5軒あった店も今は食料品を扱う店1店だけになりました。最後の1店が閉店すると大勢の買い物難民が発生することになります。そこで南郷共助組合では、平成27年にNPO法人秋田県南NPOセンターの支援を得て、地域に唯一残っている商店の売り上げ増加と存続を図るため、共助活動支払い賃金の一割を地域の商店限定の地域通貨「マイド」で支払い、地域で商店を残す取り組みを開始しました。
まずは地域の商店に足を運ぶ仕組みを作ることを重要視し、将来にわたって地元で買い物できる環境を残すことを目的としました。地域通貨「マイド」には500円券と100円券の2種類が使用され、令和4年度は草刈りや雪よせ・雪下し賃金の1割となる45,500円が地域通貨で支払われました。今年度も7月に冬季の活動資金調達でもある県道の草刈り作業が行なわれ、賃金の一部が地域通貨で支払われる予定です。
今年は設立から11年目の活動となりますが、共助組合設立による成果としては「地域が抱える課題を住民同士で解決しようという意識が出てきた」と組合長の高橋さん。支援する側も支援先の方に感謝されることで元気をもらえていると語っていました。