JCF同路人(Japan China Friendshipトンルーレン)
団体名:JCF同路人(Japan China Friendshipトンルーレン) 会長 佐藤典隆さん
中国残留邦人のみなさんと支援者 |
遊学舎での講座の様子 |
JCF同路人は、日本と中国の文化交流や中国語教室、中国残留邦人を対象にした日本語の勉強会や支援を行っています。また日本で学んでいる中国からの留学生たちと双方の文化の違いなどを共に学び、理解を深めています。
【他国の文化を学ぶ】
中国や台湾の俳優が好き、漫画に興味を持ったなど、様々なきっかけで若い世代を中心に関心が高まり、中国語や文化を学ぶ若い世代も増えています。大仙市で中国語を教えているほか、毎週月曜日の夜には、遊学舎を会場に中国からの留学生を講師に迎え、中国の文化や昨今の中国のSNS事情などについて交流を楽しみながら学んでいます。
根田さんは「他国を知ることで、自分は日本人だということを考える。そのうえで日本語や日本の文化を見直すことができる」と外国語や他国の文化を学ぶ意義を語ります。遊学舎の会場では、日本と中国の文化に興味がある多世代が集い、楽しそうに意見交換している姿が見られました。
【相手を認め、尊重する】
また同団体では20年以上前から中国残留邦人に日本語を教えています。来日当初は、中国語を話すことはできても、書くことも読むこともままならない状態だった人が、日本語の挨拶や簡単な日常会話から学び始めて、今では新聞を読んで世界情勢や政治談義に花を咲かせるほどに上達しています。
根田さんは、「教育といっても、日本や秋田を好きで学びたいと本人が納得して勉強できるかどうかだと思う。ただ、その人の人間性や背景、これまでの生き方を認めて人権を尊重したい」と話します。また地域の人とのコミュニケーションが大切との思いから、定期的に交流会を開催して、お互いを知る機会としています。SDGsの概念が広く知られたことで外国人やジェンダーを含めてすべての人が平等だという認識が根付きつつあると社会の変化を喜んでいます。