特定非営利活動法人はちろうプロジェクト

団体名:特定非営利活動法人はちろうプロジェクト 事務局長 鎌田 洋平さん

水草の植え付け

水草の植え付け

アオコ・ミジンコの話を聞いた後に顕微鏡観察

アオコ・ミジンコの話を聞いた後に顕微鏡観察

カードゲームを通して学習できる「はちリバ」

カードゲームを通して学習できる「はちリバ」

直径約2メートルの水槽「モグリウム」

直径約2メートルの水槽「モグリウム」

特定非営利活動法人はちろうプロジェクトは、2010年3月に法人化した、未来の八郎湖再生を担う人材育成を目的としている団体です。
具体的な活動の一つは八郎湖への環境保全意識向上を図る出前講座で、令和4年度は60回実施しました。実施先は八郎潟町、井川町、潟上市などの地元小学校を中心に、近年は中・高・大学などでの実施回数も増やしています。授業内容は生き物観察、野外学習会、アオコとミジンコに関する授業、後述するモグリウムやカードゲームを使った環境学習などです。
この法人はかつて八郎湖に生育していた水草(モグ)の種子を、干拓前の地層から掘り出し、屋外に設置した水槽で育てる「モグリウム」という取り組みを行っています。出前講座などで生育の様子を観察するほか、最終的には再び八郎湖に水草を復活させることを目指しています。それぞれの様子を比較したり、リスクを分散するなどの目的のため、モグリウムは八郎湖周辺の11箇所に設置されています(2023年5月現在)。
また、「はちリバ~Hachiro Revival~」という八郎湖再生をシミュレーションするカードゲームの開発も行いました。最初に出来た試作品はゲーム終了までに2時間以上かかり授業で使いづらく、そこから更に1年かけて利用しやすいものに改良しました。ゲーム開発の初期段階から秋田県立大学や秋田公立美術大学の学生の大きな協力があり、それをきっかけに2019年度より「はちプロ学生部」が組織され、現在はモグリウムの活動とも密接に係わっています。
「小学校への出前授業を始めてから年数が経ち、その授業を受けた生徒の中から何人かが学生部に入ってくれたりしている。彼らが地域での環境教育の担い手や、団体の後継者となってくれることを期待している」と鎌田さんは話してくれました。
Webサイト https://hachiro865.net/
Facebook https://www.facebook.com/hachipro865

 

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