あきたエコマイスター県央協議会由利班

団体名:あきたエコマイスター県央協議会由利班 (代表 保科恵一さん)

環境学習会「再生可能エネルギーについて」講演会の様子

「子吉川・海岸クリーンアップ」参加者のみなさん

 

 あきたエコマイスターとは、県主催の「環境あきた県民塾」を修了し、地域の環境保全活動のリーダーとして県に登録された人たちです。県民塾では、「ごみ問題」「省エネ」「地球温暖化」など、環境に関する幅広いテーマについて学び・考えます。平成16年度からスタートし、令和4年8月26日時点で230名が登録されています。

【市民参加のクリーンアップ】
 あきたエコマイスターは、県北・県央・県南地区に協議会があり、それぞれ独自の活動をしてます。県央協議会由利班には40名ほどが所属し、県民参加の森づくりや環境学習会、地域のクリーンアップなどの活動を続けています。
 数ある活動の中でも、クリーンアップは会員のみならず、一般市民の参加も多数あります。最近では対象地域を拡大し、海岸や河川口などを中心に実施しています。クリーンアップで回収したゴミはプラスチック製品も多く、細かくなったマイクロプラスチック※を回収しようとザルを使って試みましたが、拾うことは不可能でした。さらに海岸には漁具類やタイヤなど、処理が難しい廃棄物もあり頭を悩ませています。代表の保科さんは、マイクロプラスチックが海洋生態系に及ぼす影響について「プラスチックは自然に分解されずに残るので、体内にマイクロプラスチックが蓄積した海の生物を魚や人間が食べることで起こる影響が心配される」と警鐘を鳴らします。
(※サイズが5mm以下の微細なプラスチックごみ)
【地域・多世代への広がり】
 由利班のみなさんは、地域のクリーンアップを長年続けた結果、少しずつゴミが減っていると手応えを感じながらも、さらに若い世代にも活動の輪を広げていきたいと考えています。今後は地域の幼稚園や保育園で環境について楽しく学べるような企画も検討しています。こどもたちが教わったことや気づいたことが家族や地域に広がり、環境を守るために今必要な行動に結びつくことが期待されます。

※この記事は県央情報誌(かだれ)令和4年9月号で掲載したものです。

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