NPO法人ガンバってらよ田沢
団体名:NPO法人ガンバってらよ田沢(理事長 伊藤聡さん)
名称は「田沢おたのしみバス」 |
8月1日の出発式の様子 |
運行路線図(クリックで大きくなります) |
理事長の伊藤さん |
NPO法人ガンバってらよ田沢は令和5年7月に設立された新しいNPO法人です。7月末で廃止となった路線バスの鎧畑線を引き継ぐ形で8月1日から仙北市田沢地区(人口486人233世帯)で住民バス「たざわおたのしみバス」を運行しています。行きと帰り11便の運行となり、片道約13kmで所要時間は約40分、地域住民以外の方も乗車が可能です。開始月の8月には延べ204人の利用がありました。
おたのしみバスへの乗車は、乗車前日の午後4時までに氏名と乗りたい便などを田沢交流センターに電話で伝えて事前予約します。地域に詳しい職員が対応しており、名前を聞いただけでどこの誰かだいたいわかると言います。時間外の問合せはNPO法人が所有する携帯電話で会員が対応しています。市の条例に沿った大人200円、小中学生100円という料金で、休日は日曜・祝日です。車両は現在、運転手を含み8人乗りの会員所有のもので対応していますが、11月までには市役所所有の10人乗り(運転手含む)の車両を使用できる見込みです。
理事長の伊藤さんは元仙北市の職員で、現役時代から旧田沢村の結束力のある地域性を活かせないか考え、構想から1年半をかけて今回のバスの運行にこぎつけました。運行は市からの委託を受けて行っており、講習を受けた会員4人が交代で運転を担当しています。市との委託契約のために4月から南部市民活動サポートセンターの支援を受け、7月中に無事法人登記を完了することができました。市からの委託料は主に人件費に充てられます。
地域からは、「路線バスが無くなったけど自宅前から乗れるバスの運行は助かる」「いずれ運転免許を返納するときが来るかもしれないのでありがたい」という声が多く聞かれ、今後も通院、買い物、通学などのニーズに合わせて時刻などを使い勝手の良い形に見直していきたいと伊藤理事長。仙北市内で住民主体のバスが走るのは今回が初めてとなり、これをきっかけに地域がどう変わっていくのか楽しみです。