NPO法人BSスポーツクラブにかほ

団体名:NPO法人BSスポーツクラブにかほ (理事長 柴田 鐵四郎さん)

スマイルボウリングの様子

景勝地でのウォーキングの様子

同法人は、総合型地域スポーツクラブとして、スポーツを通じた地域住民の健康づくりや多世代交流、地域コミュニティの活性化などに取り組んでいます。
「総合型地域スポーツクラブ」とは、いろいろなスポーツを子どもから高齢者まであらゆる世代の人が、障がいのあるなしに関わらず、それぞれの目的に合わせて参加できる地域のスポーツクラブです。県内では令和4年11月1日時点で69のクラブが設立されており、各クラブがスポーツ振興やスポーツを通じた地域づくりなど、多様な活動を展開しています。

『スポーツができる環境を整える』
理事長の柴田さんは、長年教育現場やにかほ市サッカー協会会長、同市体育協会理事などを歴任し、後進の指導に尽力してきました。その中で、だれでも生涯にわたってスポーツができる環境を整えることや、少子化により子どもたちがスポーツをする機会が減少することへの対応が必要と感じていました。2010年よりクラブ設立に向け準備を進め、2012年5月にNPO法人格を取得しました。老若男女を問わず、だれでも楽しめる「健康・体力づくり教室」や「ジュニアスポーツ教室」、競技スポーツ・サークル活動による多世代の交流イベント、「文化、教養教室」を含め、年間約80件のプログラムを実施しています。会員数は、小・中学生約100名、中高年層約140名と幅広い世代の地域住民が参加し、スポーツや様々な人とのコミュニケーションを楽しんでいます。

『輝く笑顔で過ごすために』
団体名の「BS」とはBright(輝く)Smile(笑顔)の略で、輝く笑顔でスポーツを楽しんでほしいとの思いが込められています。「なかでも景勝地のウォーキングが人気です。みんなが安心して楽しめるように念入りな準備や当日の対応など大変なことは多いですが、参加者たちが笑顔で喜んでくれている様子を見ると疲れも吹き飛びます」と柴田さんは笑顔をのぞかせます。
取材にうかがった12月13日(火)は、にかほ市金浦公民館で「スマイルボウリング」と明治安田生命保険相互会社(みんなの健活プロジェクト)による「骨密度測定」が行われました。スマイルボウリングとは、ボウリングをもとにして作られた幅広い世代が楽しめるニュースポーツです。参加者たちはルールを確認し、練習したのちチームに分かれてゲームを楽しみました。ピンが倒れるとみんなで喜んだり、失敗も笑い合ったりしながら和気あいあいとした雰囲気の中で体を動かしていました。

『スポーツによる健康寿命の延伸、地域活性化』
クラブを運営するためには資金の確保も欠かせません。同法人では、健康・生きがいづくりや地域活性化などクラブの趣旨などを丁寧に説明し、地域の企業を中心に協賛金をもらい運営に充ています。行政とも話し合いを重ね、運動教室の業務委託のほか、昨年度からはにかほ市象潟体育館の施設管理を行っています。
今後はさらに、日頃スポーツに触れる機会の少ない働き盛りの世代へのPRや、医療機関を通じて運動が必要な人の参加促進など、市民が日常的にスポーツをすることで、自立して健康で暮らせる健康寿命を伸ばし、地域住民の交流を後押ししていきたい考えています。

県央情報誌(かだれ)令和5年1月号 に掲載した記事です
https://www.akita-kenmin.jp/public-magazine-category/docs/2023020500013/

 

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