NPO法人角館里山再生プロジェクト
団体名:NPO法人角館里山再生プロジェクト(理事長 佐々木正己さん)
森林里山環境保全、里山周遊ルート整備の様子(令和2年) |
大曲支援学校の生徒達との里山学習郊外活動(令和2年) |
紅葉も見頃な中で行われたフォトロゲイニング |
フォトロゲイニングに参加された皆さん |
里山は、原生の森と違い人々と深いかかわりの中で維持されてきましたが、時代の流れとともに人が入る機会が少なくなり、それによって歩道が荒れ、熊の心配や、川の水の汚染など、住民にとっての悪影響も見られるようになりました。NPO法人角館里山再生プロジェクトではみちのくの小京都と呼ばれる城下町角館で、森林里山環境保全、里山周遊ルート整備を中心に、地域・都市圏住民との交流や学校教育への貢献活動を行っています。今年度は「県民参加の森づくり事業」を活用し、9月12日に大曲支援学校せんぼく校中学部の生徒達と、大塚山・七面山で里山森林学習として里山整備活動を行いました。この活動も、3年目となり、生徒達も里山活動に関わっている人を知り、一緒に活動を行う中で里山環境保全への興味が広がってきたと言います。
11月4日には「角館里山フォトロゲイニング2023」を主催し、県内外から21チーム52人が参加しました。フォトロゲイニングとは、地域のPRと融合した全国的に行われているトレッキングスポーツです。東北の太平洋側沿岸地域では大震災の復興も兼ねて早くから開催されてきました。当日配布される地図に示されたチェックポイントを巡り、見本と同じ写真を撮ると得点となり、制限時間内の合計点で順位が決められます。イベントで撮った写真はSNSにアップされることも多く、観光地としての宣伝効果もあります。ちょうど開催時は紅葉真っ盛りの時期で、参加された方々は城下町角館の魅力を堪能されていました。入賞された参加者からは「自分の足で歩いてみて見たことのないきれいな景色が地元にたくさんあることに気づいた。あらためて良い地域だと思った」というコメントがあり、里山の魅力は関わった人たちの心にしっかりと届けられていました。