秋田おやこ劇場

団体名:秋田おやこ劇場 事務局長 冨岡 朝子さん

遊学舎にて人形劇団クスクスさんの劇の鑑賞会

アルヴェにてフルートとピアノの生演奏コンサート
(演者さんとスタッフで最後に集合写真)

遊学舎にて水遊び

 
 秋田おやこ劇場は1987年に発足した、親子で演劇の鑑賞と上演、イベント等を楽しむ団体です。2012年まで活動し10年の休止を経て、2023年から活動を再開しました。

 事務局長を務める冨岡さんは、福島県で暮らしていた時におやこ劇場の活動を知りました。その際に「全国の県庁所在地におやこ劇場が無いのは秋田だけ」と言われ、秋田に戻ったのち、活動に興味を持ってくれそうな人たちへ呼びかけ団体を立ち上げました。
 活動を通じて子どもの自主性を育てるため、活動に参加する子どもの年齢に合わせた役割を任せるようにしています。上演会では、受付け、チケットのもぎり、パンフレットの配布などをなるべく子どもが行い、撤収も大人と一緒に子どもたちも協力します。
 そのほか、演劇の上演・鑑賞だけでなく、カレーやだまこ鍋などをみんなで作り、食事会も行います。子どもたち同士が交流する傍らで、親同士の交流や子育てに関する情報交換の場にもなっています。親が子育てについての悩みを打ち明けることもありました。
 東日本大震災の発生後は、つらさや不安を感じた子どもたちに笑顔を取り戻すため、コンサートやマジック、パントマイムなどを鑑賞する会を開いていました。しかしその後、活動に参加できる会員と子どもが減少し、会としての活動が困難となります。そこで同会は秋田県のおやこ劇場連絡会と相談し、休止という選択をとりました。
 2023年春、同会におやこ劇場として活動をさせてほしいと門を叩く人が現れます。子どもの頃に自身がおやこ劇場に参加していて、活動に復帰したいとの申し出でした。
 冨岡さんは「新しいメンバーが加わったことでこれまでに無かった発想が取り入れられ、新鮮な気持ちで活動を再開できたことが嬉しいです」と話してくれました。

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