団体名：ストピリエゾン（代表 今井卓也さん）

 ストピリエゾンは、秋田市文化創造館の企画をきっかけとして、2020年から活動している、ストリートピアノのイベントを実施する団体です。
 代表の今井さんは、普段は会社員として生活する傍ら会の活動を行っており、現在は主にストリートピアノの設置された場所でのコンサート開催に力を入れています。今井さん自身は小学生の頃にエレクトーンを習ったことがあり、社会人になったあとはアマチュアバンドや、独学でピアノを楽しんだり、作曲をしたりといった音楽経歴をもちます。
 ストリートピアノとは、公共の場所に設置されたピアノで、誰でも自由に弾くことができるピアノのことをいいます。イベントでは、それぞれの出演者が1曲、3～7分程度の持ち時間で次々に交代する「リレーコンサート」という形式を取っており、個人の手作り品の出店やマッサージ、飲食の提供などが集うマルシェと同時開催することも多いです。
 ストリートピアノは施設の管理者の厚意で設置されることがほとんどのため、修理費用の捻出がネックとなっています。エリアなかいちに設置されたピアノのペダルが壊れた際には、募金箱を設置したほかSNSでも寄付を募りました。その投稿を見て、過去にそのピアノに親しんでいたという方からまとまった金額の寄付がされることもありました。修理を終えた後、メッセージを書き残すノートにはお礼の言葉も多数寄せられました。
 今井さんは「今後もストリートピアノの定着と普及、カジュアルに楽しむ人を増やしていきたい。またイベントなどを通じて、人のつながりが新たに生まれていくことに嬉しさを感じます」と話してくれました。

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