性と人権ネットワークESTO
大学生が市民活動団体を取材しました! (秋田大学地域連携ゼミ)
秋田大学 地域連携ゼミでは地域住民等との協働による実務経験を通して、地域に関する認識を深め、課題解決などの実践力を養うこと等を目的に、県内各地の企業・団体等で実習を行っています。教育文化学部3年の学生が興味を持った分野の団体を取材し、記事を作成しましたので紹介します。
団体名:性と人権ネットワークESTO (代表 真木柾鷹さん)
多様な生き方を尊重する社会を目指して性的少数者や市民らが行進する |
取材の様子 |
「知ることから始めてください」
性と人権ネットワークESTOは、1998年に性の在り様に関わらず誰もが存在を尊重されることを願い、人と情報の交流によるネットワークづくりのために発足しました。同性を好きになる人や出生時に決定された性別に違和感がある人、体の性別が非典型的な人等の交流会や、自殺防止・人権啓発を考える講演会などを実施してきました。活動を通じて「男女」に限定されない多様な性を知ることで、アンテナが立つきっかけになり、自らが情報を集め・考えることが、最終的にはジェンダー平等の社会に繋がっていきます。
この団体の目指す目標は「県内どこにいてもSOSを受け止めてもらえること」です。特に、自分のセクシュアリティについてカミングアウトしづらい社会、そしてカミングアウトしたときに地元での生活が困難になってしまう差別や偏見、住民票の性別が障害となる社会保障の無さを問題視しています。昨年からはSDGs推進のため、助成金を用いて企業にアンケート調査を実施し、トランスジェンダーなど性別に関わらず誰でも安心して働くことのできる雇用環境の整備にも力を入れています。セクシュアリティやジェンダーに関わらず、誰でも生きやすい環境・社会形成を目指して、活動を続けています。
【取材した大学生の感想】
「知ることから始めて、無理に理解しようとしないでください」表面的ではなく、考える大切さを思い出させる真木さんの言葉にハッとしました。関心事項のジェンダーギャップを軸に活動しているESTOの取材協力のもと、貴重なお話を聞くことができ多くの学びがありました。生きづらい社会を痛感しましたが、前向きに私もできることを行動に移していきます。