秋田県歴史研究者・研究団体協議会
団体名:秋田県歴史研究者・研究団体協議会(事務局次長 渡辺 修さん)
2022年秋テーマ「古代の秋田」 |
会長の半田和彦さん |
2024年6月22日「春の発表会」のチラシ |
年3回発行の会誌 |
秋田県歴史研究者・研究団体協議会は、歴史・考古・民俗の各分野を研究・愛好する個人・団体の情報ネットワークを構築するため、1995年(平成7年)に発足した団体です。
同会の主な活動は、4月に行う大会(総会・記念講演会)と6月・10月の発表会、年3回の会誌発行です。4月の講演会は、歴史に限らず幅広い分野からの専門家をお招きしてお話を聴き、6月・10月は、各講師の研究発表を中心にした意見交換を行います。大会・発表会の後に会誌を発行し、会員に送付します。
会誌は、大会・発表会の内容、歴史に関する用語解説、秋田に関する文献・催し物情報などが掲載されています。
2024年6月22日(土)に行われた発表会では、会長の半田和彦さんが発表者となり、「城下町と水害」をテーマとして、現在の千秋公園を中心に広がる、江戸時代の久保田城城下町での水害に対する取り組みを発表しました。城下町は川と人々の生活が密接に結びついているため、浸水などの水害はあって当たり前という考えで捉えられていて、当時の人々は、逃げる場所や優先的に持ち出す物を決め、避難手段の確保を講じるなど、自助努力を重視していたことがわかり、参考になります。また、2023年の水害で大きな被害を受けた秋田駅の東側は、当時の絵図を見ると沼地や湿地帯であったこともわかります。
当時の武士たちは日記に水害の記録を克明に残しており、現在のハザードマップとの共通点も見出せます。歴史を知ることは今を知ることでもあります。
「発足当初は300名以上いた会員も高齢化のため現在では100名程度となってしまいました。2~30代の若い世代にも興味を持ってもらうため、発表会などのイベントに力を入れていますが、SNSの活用が課題と思っています」と渡辺さんは話してくださいました。
興味のある方は事務局までご連絡ください。
事務局
電話:070-6625-4000 E-mail:fw190d9●cna.ne.jp
※ 上記のE-Mailアドレスにメールを送る際には「●」の部分を「@」にしてください