CAPあきた

団体名:CAPあきた (代表 鶴田悦子さん)

ワークショップの様子

こどもたちにもわかりやすく伝えます

「人権」とは、すべての人が生まれながらにもっている、その人がその人らしく、幸せに生きていくために認められた権利です。
団体の名称になっている『CAP』とは、Child Assault Prevention(こどもへの暴力防止)の頭文字をとったもので、こどもたちがいじめや虐待、誘拐、性暴力などのあらゆる暴力から自分の大切な心と体を守るための人権教育プログラムです。

【こどもたちの人権を守りたい】
CAPあきたは、子どもへの虐待が社会問題になっていた当時、児童相談所・法務局・警察・児童養護施設・主婦らがメンバーとなり、1998年に設立されました。
団体では、一人ひとりが自分や他人が持っている人権の大切さを知り、その人権を守るための方法を学ぶことでこどもたちが安心して暮らせる社会を目指しています。

【「こどもワークショップ」「おとなワークショップ」】
活動の中心は、ワークショップの開催です。こどもたちを対象に、大切にされるべき人権について考えたり、自分を守る力を養ったりするための『こどもワークショップ』を幼稚園・保育所・学校や施設などで行っています。いじめ等の暴力を受けた時の気持ちやその対処の方法など、ロールプレイを通じて考えます。就学前のこどもたちには、人形を使って説明するなど、プログラムにはそれぞれの年齢や状況に応じた工夫がされています。
代表の鶴田さんは、「ワークショップを受けたこどもたちは、私たちおとなが思っている以上に素直に受け止め、理解している」と手応えを感じています。またこどもたちの人権が守られるためには、大人の理解が欠かせないと指摘し、保護者や教職員等を対象にした『おとなワークショップ』も行っています。

【すべてのこどもたちに「安心」「自信」「自由」の権利を】
「こどもが自分の気持ちを伝えられるようになるためには、それを聴いてくれるおとなが必要」と鶴田さんはいいます。こどもたちは話をしっかり聴いてもらうことで受け入れてもらえたと安心します。その安心の土台があれば自信がつき、自由にいろいろなことに挑戦することができるようになります。こどもの持っている力を引き出すのは大人の役割りでもあり、こどもの人権をおとなも一緒に考えていくことの重要性を説きます。
こどもの人権に関する理解が深まり、こどもを取り巻く環境が向上することで、虐待などの暴力の防止や安心して暮らせるコミュニティづくりにつながります。「こどもの人権をおとなが理解することで、いじめや虐待などの暴力をなくしていきたい」と社会全体の取り組みを呼びかけています。

Webサイト https://capakita.wixsite.com/capakita

県央情報誌(かだれ)令和6年7月号 からの転載です

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