岱野駅前プロジェクト
団体名:岱野駅前プロジェクト(会長:九嶋光夫さん)
|
地域住民みんなで取り組むあじさいの植樹 |
あじさいのライトアップが話題に |
『始まりは“町内の困りごと解決”』
岱野駅前プロジェクトは令和元年に活動を開始し、旧岱野駅舎周辺の景観を守る活動を続けています。
立ち上げメンバー5名(愛称『5G』)を中心に、会員数はおよそ50名。
岱野駅は小坂鉄道の事業縮小とともに平成6年に廃駅となり、立ち上げメンバーは草木が生い茂って荒れ果てた駅舎を目の当たりにしました。
実際に倒木や蜂などの被害が出ており、町内の困りごと解決として除草や木の伐採を行ったことがプロジェクトの始まりとなります。
町内会のなかで「きれいになった岱野駅をもっと良くできないか」という思いが高まったところに、町内の住民から「何か植えられないか」という声が上がりました。
ただ、線路わきの土壌は花を植えるには適しておらず、一度は断念しかけたといいます。
そんなとき、『あじさい』が土壌が悪くても育ちやすいことを知り、植樹することを決めました。
あじさいの形は隣接するドームの形状とマッチし、きれいな空をイメージできる青色を選んだといいます。
『廃線がつなぐ“人とあじさい”』
試し植えを経て育つことがわかると、『あじさいレールロード10年プラン』を策定し、令和10年度までに廃線沿いに秋田県一となる3,000本の植樹を目標に活動を開始しました。
市の地域応援プランの補助金を活用し、あじさいの苗を購入。植樹をスタートしました。
毎年開催される植樹祭には、100名を超える参加者が集まることも。
押し花やドライフラワーリースといった、あじさいを使った作品作り教室など住民主体の活動にも発展しています。
令和6年度時点では、2,489本を達成。
廃線沿いにある企業や全国的な大手企業、地元小学校などさまざまな団体からの協力を得て活動の幅が広がっています。
「当時、小坂鉄道で従業員が通勤していた企業から協力を得られている」と話す九嶋会長。
まさに廃線が人をつなぎ、あじさいレールロードをつないでいます。
個人の記念植樹やイルミネーション、あじさい祭りの開催など、工夫を凝らして進める活動は新聞やテレビなどのメディアを通じて拡散。
令和6年度には北秋田地域振興局の『元気な大館・北秋田地域づくり活動顕彰事業』で表彰されました。
「メンバーそれぞれの得意分野を活かして、できないことは周りに頼む」
活動を継続するための秘訣を、九嶋会長は話します。
秋田県一のあじさい植樹数を目指して、廃線が“人とあじさい”をつなぎ続けます。


