NPO法人 南外さいかい市

団体名:NPO法人 南外さいかい市(代表:加賀 正夫さん)

店舗には季節の野菜や山菜が並びます

5年目となる移動販売

通院送迎に合わせた出張販売

「過疎地域持続的発展優良事例表彰」において、総務大臣賞を受賞(2024年)

【地域主体による買い物支援と交流の拠点】
秋田県大仙市の南外地域では、2013年に地域唯一のスーパーマーケットが閉店。住民、とりわけ高齢者にとって買い物が困難な地域となっていました。こうした状況に立ち向かう形で、地域住民が自ら手を挙げ、2019年10月13日、地域のミニスーパー南外さいかい市(運営はNPO法人南外さいかい市)がオープンしました。以来、単なる販売拠点にとどまらず、高齢者支援や地域づくりを柱とした多角的な活動を展開しています。運営は主に60〜70代の地域住民有志によって担われ、未経験者が多い中で「生きがい」や「交流」の場としての意味合いを重視しながら活動を行っており、この度6周年を迎えました。
さらに、2020年12月からは移動販売車を導入し、山間部や交通の便が悪い地域を巡回することで、買い物に困難を抱える住民に商品を届けると同時に、見守り・健康相談の場を兼ねる仕組みを導入しています。移動販売には保健師などが同乗することもあり、高齢者の生活支援と安心確保も意識されています。拡がる取り組みの一環として、空き家を改修してお菓子や漬物の加工・販売、昼食付きサロンとして地域住民の集いの場づくりなどを行っています。また、地域イベントと連携した物販や中学生とのワークショップによる世代間交流など、事業横断的な活動も推進してきました。

【地域らしさを活かした発展モデル】
こうした活動は地域内外から評価され、令和6年度「過疎地域持続的発展優良事例表彰」において、総務大臣賞を受賞しました。選定理由には、地域の特性を活かした創意工夫、事業展開の広さ、住民主体の運営姿勢などが挙げられています。事務局の佐々木繁雄さんは、秋田市で開催された地域創生2.0対話フォーラムで登壇した際に「立派なことをやろうとしたのではなく、楽しく暮らせる仕組みをみんなで考えた」と語っていました。今後の展望としては、通院支援体制の拡充や健康見守り機能の強化、個人栽培による地元野菜などを対象とした集荷・流通ネットワークの構築を検討しています。一方で、スタッフの高齢化や担い手不足も課題となっており、体制を持続するための仕組みづくりも重要なテーマとなっています。
南外さいかい市のような、地域主体で運営しながら暮らしと支援を両立するモデルは、過疎地域における暮らし支援の一つの実例として、同様の課題を抱える地域に多くの示唆を与えてくれます。

【南外さいかい市の概要】
店舗場所:大仙市南外松木田44−2 南外ふるさと館駐車場内
営業日:毎週水曜日から月曜日(火曜日は定休日)
営業時間:10:00~18:00
取扱商品:食料品、雑貨、産直野菜他約200種類
運営主体:NPO法人南外さいかい市

 

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