特定非営利活動法人 あきた理科史料室

団体名:特定非営利活動法人 あきた理科史料室

1.有浦小での子ども科学教室の様子

2.大館鳳鳴高化学部が北秋田市の炭焼現場を見学した時の様子

 

 特定非営利活動法人「あきた理科史料室」(略称ケムサ(A Center of Historical Materials for Science in Akita))は、科学教育の振興および明治以降の理科遺産の保存・活用を目的に、2016年に大館市で正会員20名により設立されました。理事長は佐藤和博氏で理事は5名体制です。賛助会員は全国の「ものづくり活動」に参加し、教材づくりや実験支援を後押ししています。
同法人は、少子化に伴う学校の統廃合によって、理科教育の歴史的にも貴重な理科実験器具や資料等が廃棄されている現状を何とかしたいという思いから活動しています。あわせて、日本の技術の粋を集めた精密で美しいフォルムの手作り器具を後世に残したいとの考えも、その原動力になっているそうです。

 主な活動範囲は北鹿地域で、小学生および高校生の課外実験活動を継続的に支援し、大館、鷹巣の2地区で児童を対象とした「子ども科学教室」(写真1)を実施してきたほか、高校生のクラブ活動支援(写真2)にも取り組んできたといいます。取材応対したメンバーの野村正幸氏は「『理科教育の貧困化』が言われる中でも、子どもたちの興味は失われていないと捉えている」といい、同法人としても何とか応援したいという思いを語っています。現状に合わせた柔軟な活動方針を模索しつつ、理科収集品を展示し、実験もできる「あきた理科史料館(博物館)」の設置を将来の目標に掲げている、ということでした。

 文部科学省の各種調査や報告でも、教員の業務負担の増大が指摘される中、学校現場では観察・実験の準備や安全管理に十分な時間と人手を割きにくい、という声が聞かれます。知識の習得が先行しやすい状況だからこそ、「手を動かして確かめる学び」を地域で補完する意義が増しています。あきた理科史料室は子どもたちが「試して、確かめて、考える」経験を積める場を地域に根付かせ、次世代の学びと探究心をこれからも支えていきます。

 

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